愛媛グローカルビジネス創出支援事業費補助金とは
愛媛に潜在する①地域資源及び②デジタル技術を活用し、③地域課題を解決するビジネスを新たに開始しようとする個人事業主等に対し、初期経費（補助率1/2以内、上限200万円/件）を支援頂けるものです。
補助金申請には審査があり、一次：書類審査（5月下旬）、二次：面接審査（6月中旬）がありました。
弊事業と当該補助金への応募について
当該補助金について、弊事業として応募した内容を簡単に以下ご紹介いたします。
地域課題
弊ホームページのトップページにも記載しておりますが、愛媛県は全国平均に比べて各産業の付加価値率が低迷しています。特に製造業に代表される第二次産業の付加価値率は、全国平均の32%に対して愛媛県は24%であり、これは全国45位の割合となります。
（参考）愛媛県、愛媛県知的財産戦略 （令和5年）
ここで、特許の有無と営業利益とには相関がある（特許を有しない企業は有する企業に比べて営業利益が低い傾向がある）ことが知られており、愛媛県は中小企業の特許出願数割合が全国平均に比べて低い状況です（愛媛県:12%／全国平均:17%）。つまり、地域課題として産業の付加価値が低く、一因として中小企業の特許利活用の不足が挙げられます。
（参考）特許庁、中小企業の知的財産活動に関する基本調査（平成30年）
デジタルツール
上述の通り、愛媛県は知財を十分に活用している中小企業が多いとはいえず、その原因の一つとして「知財の状況が分からない」ことが挙げられます。この知財の状況を知って頂くことが、知財活用への第一歩と考えております。
弊所では、特許調査用デジタルツールであるOrbit Intelligenceを用意しており、所望の条件でのパテントマップの提供が可能です。パテントマップにより、各社が置かれている特許状況を直感的に把握できますし、具体的な技術等を絞り込んで分析することもできます。
デジタルツールを用いた知財の見える化・マーケティング活用が課題解決；産業の高付加価値化に有用と考えます。
地域資源
愛媛県には、以下リンクのスゴVen.掲載企業など、優れた技術やビジネスモデルを有する企業が多数あり、上記知財サポートで大きく発展できる可能性があります。
サイトリンク：愛媛が誇るスゴVen.-愛媛発！ベンチャー企業「スゴVen.」データベース- – 愛媛県庁公式ホームページ (pref.ehime.jp)
審査結果について
今年度の補助事業については、50件の申請中13件の補助対象事業者が採択されたとのこと、採択頂き安心しました。
上記の通り、採択事業に係る初期費用の1/2が補助されるため、非常にありがたい限りです。
サイトリンク：令和6年度愛媛グローカルビジネス創出支援事業費補助金の補助対象事業者を決定しました – 公益財団法人 えひめ産業振興財団（サンサポえひめ） (ehime-iinet.or.jp)
弊事業において特に費用がかかるものは特許調査用デジタルツールです。
既に導入しておりますので、自社事業の特許状況に興味がおありの方はお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
P.S. 採択者の事業者の方々は、特に飲食や宿泊系を対象としたビジネスが多く、「知財って何？」という感じで、採択者交流会では思い切り浮いていました（泣）。まずは知財を知ってもらわねばいけませんね。
