少年少女発明クラブへの参画と子ども達の発明  

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少年少女発明クラブについて

ご縁あって、今年度の松山市少年少女発明クラブの指導員として活動することとなりました。
(発明クラブのHP:http://kids.jiii.or.jp/

発明クラブは、ソニー創業者の故・井深大氏の発案によって約50年前に始まり、現在も継続している取り組みです。
対象は小学4~6年生の子どもたちで、自然法則の理解・発明の発想法、工具による材料加工等を学ぶことで、「モノづくり」を体感し、将来のモノづくり人材を育成することがその趣旨です。

特に昨今の子ども達は、普段テレビゲームやタッチパッドによるデジタル遊びが主となり、アナログなモノづくり等の遊びは少なくなっています。学校での工作授業も縮小の傾向とのことです。

もちろん、現代、また将来の社会は間違いなくデジタル技術が主流であり、さらにその傾向が強くなることは自明ですので、デジタルに触れることは否定されるものではありません。一方で、多くのデジタル技術は、ある意味アナログな「モノ」と一体となってこそ実現されるものですので、デジタル技術とアナログなモノとのバランスが取れた行動・教育は重要です。

かくいう私の娘・息子も、家に帰るとyoutubeばかり見ています。特に気になるのは、面白くないと思った動画は、タッチ一つで次々と移り変われるところで、我慢のきかない人間にならないか不安です。
私が子供の頃はテレビが主流でしたので、CMがもどかしかったですが、今思えば奥ゆかしい時間だったのかもしれません。(ちなみに、大人となった私は、普段パソコンやスマホばかり触っており、子どものことは言えません)

デジタル技術を前提として、アナログな技能・発想も使いこなしつつ、さらに社会に貢献できる発明の創造につなげていけるような人材育成に少しでも役に立てるよう、これから尽力して参ります。

子ども達が創った発明について

愛媛県内の発明クラブで子ども達が創作した発明のうち、表彰されたものについて以下紹介します。
大人のように、型にはまっていない発想に感心します。

足つぼ~る

1点目の発明「足つぼ~る」は、今治市の発明少年によるものです。
足の型に合わせてペットボトルの蓋を貼り付けて、その蓋に色々な形や硬さのビー玉やスーパーボールを配置するものです。
(引用:http://www.ehime-np.co.jp/ https://www.youtube.com/watch?v=3-U3nXBmrpM

私が考える特に優れた点は以下2点です(いや、実際に使ってみたいです)。

  • 自分の足つぼに合わせてカスタマイズできる(少なくとも私は初めてみたコンセプト)
  • ペットボトルの蓋を利用=環境を意識(6年前の発明ですが、SDGsを先駆けている)

おそうじセット

2点目の発明「おそうじセット」は、砥部町の発明少女によるものです。
学校のほうきは、掃く部分が長く、ちり取りからゴミがはみ出て集めづらいという課題から生まれた発明です。
(引用 第82回愛媛県児童生徒発明工夫展特賞受賞作品-砥部町少年少女発明クラブ- – YouTube

課題に対して、下図のようにほうきを変形させることで、ゴミがはみ出すこと無くちり取りに集めることができます。さらに、ほうきの掃く部分の後方にゴムベラを取り付けて掃き残しを無くしたり、ちり取りにストッパーを付けてズレないようにする工夫もされています。

すごくリアルな課題をリアルに解決した発明であり、普通にホームセンターに売ってそうです。

さいごに

上記紹介した発明以外にも目を見張るものが複数あり、子ども達の自由な発想には驚くばかりです。

発明クラブの取り組みは教育が趣旨の公益的なものですので、「表彰」という形のフィードバックを批判する訳ではないですが、いずれも「これ、特許取れるんじゃないか?」と思わせてくれる発明であり、正直勿体ないと感じました。

※実際に小学生の発明が特許化・商品化されている事例もあります。
(参考例:「耳に付けないイヤリング」 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/fd8153f398ab5381bbc8ef853194b9e990249d89

優れた発明は「表彰」しつつ、表彰(公開)する前に「特許出願」の上、「社会実装」した方が、間違いなく発明者である子ども達の将来のモノづくりに対する動機付けになります。

また、収益化することで、各発明クラブの自立した運営・エコシステムができますし、更なる取り組みの発展につながるように考えます。

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